症例集

【case017】
症例 止まらない咳 喘息 気管支炎

主訴 止まらない咳 喘息 気管支炎

30代 和歌山県在住 女性


主訴の状況

一年ほど前にインフルエンザを発症する。

その後から咳が出るようになる。

咳の状態は、一回出るとなかなか止まらない様な咳である。

空咳で痰は出ない。

春頃には少しマシになっていたが、また夏から再発する。

今までにこの様な症状は出ていない。

症状が結構頻繁に起きてとてもお辛い様子。

症状は空気の悪い所、電車などの人混み、睡眠中(仰向け時)、息を吸った時に悪化する。


その他の問診情報

よく風邪をひく。
その時はのどの腫れと痛みが出やすい。

肩こりがきつくなると呼吸がしにくくなる。

一日中疲れやすい(体が重たくしんどい)。

職業柄声を出す事が多い。

その時に限って咳が出てしまい、すごくストレスがある。


東洋医学的な原因(証)

肝気上逆


治療内容

穴は背中の膈兪、お腹の天枢というツボをその日の体の状態により使用。

お住まいが遠いという事から週に1回のペースで治療開始。

【二診目】
初診の後から咳が出る回数が少し減る。
体も少し軽くなり疲れやすくなる。

【三診目】
二診目の後から咳はほとんど出なくなる。
上記の様な増悪因子により時々でるといった感じ。
肩こりもマシになる。

【四診目】
三診目の後から咳は出ていない。
時々でる事はあっても1、2回程の咳で治まるのでもう通常の状である。
体の疲れやすさもかなり改善してとても元気に過ごせるようになる。

その後は体を更に改善するため、2週間に1回程のペースで来院されている。


解説

この症例の様に特に風邪でもないのに、一回出るとなかなか止まらない嫌な咳の事を『気逆咳』といいます。

以前もこの『気逆咳』の症例を挙げました。

以前の記事はこちら 

病院ではおそらく喘息気管支炎などと診断されるのでしょう。

この様な症状は実は意外と多いのです。

そして喘息と診断されると、とても本人としてはショックを受けたり落ち込んだりされる方が多いです。

この気逆咳は本当に長引いたり、慢性化するとなかなか治らない厄介な症状です。

早めに適切な処置をされる方がいいと思います。


この方の東洋医学的な原因(証)は肝気上逆です。

簡単に説明しますと、
この肝というのは全身の気をスムーズに巡らせる働きがあります。

が何らかの理由で異常をきたすと、全身に気を巡らせるのではなく、気を上に上に突き上がらせてしまいます


これが肝気上逆です。

気が上に突き上げた状態になることにより咳がコンコンと出てしまうのです。

(咳だけでなく、めまいや頭痛等も同じ原因で起きる事があります。)

結構イメージしやすい原因だと思います


治療は肝の異常を治し、気が上に突き上がるのを抑える様にしました。

これも結構イメージしやすい…というかそのままです。


東洋医学は摩訶不思議理論など無く適当、感覚的、胡散臭い……

などと考えられている方がおられると思いますが、本物の東洋医学とは実はこの様に非常に理論的なものなのです。


話がそれましたが、この方の場合声を出す事が職業です。

インフルエンザに罹った事、その後咳が続き仕事にも影響が出たためとてもストレスを感じていました。

また環境の変化、仕事での緊張などが重なり、肝に異常が起き主訴が発症したという事になりました。

またストレスを感じた時に主訴が悪化するのも同じ原因です。


非常に早い回復にこの患者さんはとても喜んでおられます。

咳だからといって肺だけを診るのでなく、全身を診て的確に原因を治療した事により、一年程続いていた症状がすぐさま治るといった嬉しい結果至りました

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