症例集

【case014】
激しい腰痛(ギックリ腰)

主訴 激しい腰痛(ギックリ腰)

30代 兵庫県西宮市出身 男性



主訴の状況


9月25日の昼に少し重たい物を持つ。

その直後から腰痛が出現する。

9月26日、27日と整体で治療をしてもらうが、あまり変化が無かった。

当院へは9月29日に来院。

痛みの部位は右側の臀部(尾骨~お尻の下部まで)と右大腿後面。

動いている時はほとんど痛みを感じないが、動作開始時に激痛が起きる。

特に寝起きや長時間の座位。


その他の問診情報


3年ほど前から仕事で海外に住んでいる。

年に1回、2週間程日本に帰ってくる。

今年は主訴発症の二日前の9月23日に帰国した。

10月5日にはまた海外へ発つ。


普段は腰痛を感じないが、年に2、3回は同様の腰痛が発症する。

今回の痛みは今までに一番痛い。

昔から両足首のねん挫をしやすい。

肩こり、アレルギー性鼻炎がある。

仕事で疲れている時など、時々睡眠中に目が覚め、熟睡感が無い事が多い。

ラーメン・ハンバーガー・カレー等味の濃い物を好んで食べる事が多い。


東洋医学的な原因(証)

肝鬱気滞 足少陽胆経・足陽明胃経の経気不利


治療内容


【初診】

左足の臨泣というツボと左手の後谿というツボに置鍼。


【二診目(初診の二日後)】

治療の次の朝には痛みが10→4に減っていた。
その次に日には10→5程だった。
生活がだいぶやりやすくなった。

背中の神道というツボと左足の臨泣というツボに置鍼。


【三診目(3日後)】
治療の次の朝には痛みが10→3に減る。
ご自分でももうちょっとという感じ。
治療中に仰向けからうつ伏せに体を移動する動作もかなり早くなる。

背中の神道というツボと左足の三陰交というツボに置鍼。

【四診目(5日後)】
次の日には右腰の痛みは全くなかった。
左腰に少しだけ痛みがある程度。
日常生活の座位からの立ち上がりも無痛。

背中の神道というツボと左足の三陰交というツボに置鍼。

その後痛みが全く出なかったので、治療を終わりにして、無事に海外へと戻られました。



解説

この方の腰痛。はっきりいってかなり症状がきつかったです。

なぜこんなにもキツイ腰痛が出現したのでしょう。


まずはやはり疲れがとてもキツくありました。

海外生活も海外での仕事も日本にいるときよりも格段にストレスが大きいようです。

2週間の休暇で帰国した時には、緊張の糸が切れ、ホッとして疲れがどっと出てきてしまったのです。


ではなぜ疲れが腰痛を引き起こしたのか…


この方の場合、昔から足首の外側を捻挫しやすいという事から、体の横のラインの足少陽胆経の経絡が弱くなっているという風に考えられます。

この経絡が弱ると胆経腰痛と呼ばれる種類の腰痛を引き起こしやすいのです。


一般的に長時間の同姿勢で痛みが出たり、動き出しに痛みが出たり、動いているとマシになるといった腰痛です。

この方の場合も上記に当てはまり、普通のぎっくり腰とは違って歩行時はほとんど痛みを感じずに動けていました。


疲れは自分の弱い所を攻めやすいのです。

ですのでこの方の弱い足少陽胆経の流れが極端に悪くなり、腰痛が発症しました。


一診目、二診目にはこの経絡の流れを良くして、更に疲れを取っていくという治療を行いました。

その後足少陽胆経の流れは改善され、違う経絡の流れの悪い所が浮き彫りになってきました。


一番悪い所が良くなると次に悪い所が気になってくるという事は臨床上よくあります。



それが足陽明胃経です。

これは普段から油濃い物や味の濃い物を過食しているという事から、胃腸の弱りがかなりあったからです。


三診目と四診目には、この胃経の流れを良くし、引き続き疲れを取るという治療を行いました。

限られた時間しかなかったのですが、とてもキツイ腰痛が完治して正直私もホッとしました。

疲れをためないという事。

これは健康に過ごすことにとってとても大切な事なのです。


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